株やFXなどをはじめようとしたとき、まず悩むポイントがあります。
どこの会社の口座を開けばいいだろう?
現在、証券会社の数は約260社(日本証券業協会の会員企業)。
FX取扱業者は、金融先物取引業協会の資料によると66社もあります(2017年時点)。
とても選びきれないですよね。
そこで今回は、各種ランキングの常連になっている証券会社とFX取扱業者から、私の経験を加味して「投資デビューにちょうどいい」各4社をピックアップしました。
証券会社編
楽天証券
いわゆる「楽天経済圏」の住人にオススメしたいのが楽天証券です。
主なポイントはこちら。
・楽天会員は口座開設がスムーズ
・手数料や投信残高などに応じて楽天ポイントが貯まり、投資にも使える
・「iSpeed」などアプリが充実
・無料で日経新聞を読める(「日経テレコン」経由)
楽天ポイント関連のメリットが多いだけに、楽天銀行や楽天カードを新規に申し込むときに証券口座も作っておこうというパターンも「あり」だと思います。
SBI証券
現在、ネット証券は手数料無料化が大きなトレンドになっていますが、SBI証券はその先駆けとなった存在です。
主なポイントはこちら。
・ネット証券口座開設数ナンバーワンの安心感
・1日の約定代金100万円まで手数料無料(アクティブプラン)
・取引に応じてTポイントが貯まり、投資信託に使える
・話題の投資サービス「ロボアド(Wealth Navi for SBI証券)」を提供
SBI証券はまさに投資デビューに最適の存在。
私のトレーダー人生も、SBI証券の前身であるイー・トレード証券から始まりました。
松井証券
ネット証券業界は新規プレイヤーの参入も目立つ中、ひときわ「いぶし銀」的な魅力を放っているのが松井証券です。
主なポイントはこちら。
・創業100年以上の伝統
・1日の約定代金50万円まで手数料無料
・「一日信用取引」で低コストのデイトレードが可能
・投資信託の一部をキャッシュバック
老舗の信頼感に加え、「一日信用取引」など玄人好みのサービスも好評の松井証券。
その安心感が投資デビューを後押ししてくれることでしょう。
LINE証券
サービス開始1年の新興勢力ながら、既に30万口座を突破しているのがLINE証券です。
主なポイントはこちら。
・LINEアプリで取引できる
・LINE PayやLINEポイントを投資に回せる
・「数百円」の少額投資が可能
・現物株(100株単位)の買付手数料が無料
取引に応じたポイント還元がなかったり、出金手数料があったりとユーザー目線での改善点はありますが、スマホ・セントリックな投資を実現したLINE証券は今後の展開も要注目です。
FX取扱業者編
LION FX
金融庁の規制が入る前、FXはレバレッジ400倍の取引が可能でした。
その頃から大変お世話になっているのが、ヒロセ通商が提供しているLION FXです。
主なポイントはこちら。
・取引可能な通貨ペアが豊富(50種類)
・1,000通貨単位の取引が可能
・スプレッド0.2銭~
・キャンペーンが独特
取引数量に応じて食品がもらえたり、年明けには「福袋」が届いたりと、キャンペーンの企画力もピカイチ。
HPを見れば個性の強さに圧倒されること間違いなしです。
外為どっとコム
広告塔に白石麻衣さんを起用するなど、FXビギナー層でも入り込みやすいサービスを提供しているのが外為どっとコムです。
主なポイントはこちら。
・取引可能な通貨ペアが豊富(30種類)
・1,000通貨単位の取引が可能
・スプレッド0.1銭~
・新規口座開設で最大103,000円キャッシュバック
設立は2002年と、FX業界の中では老舗の外為どっとコム。安心感で選ぶならココです。
DMM FX
男性諸氏なら知らない人はいないDMM.comが展開する金融事業の1つがDMM FXです。
主なポイントはこちら。
・スプレッド0.1銭~
・口座開設と新規取引(500Lot以上)で20,000円キャッシュバック(2021年1月31日迄)
・取引は10,000通貨単位
個人の感想ですが、アプリの使い勝手はかなり優秀。
FXのトレードでは反射神経が求められるタイミングもあるので、直感的に操作できるという点は大きなポイントです。
みんなのFX
トレイダーズ証券が提供する「みんなのFX」。サービス名からも、ビギナー~上級者まで間口の広いプラットフォームを目指していることがお分かりいただけると思います。
・1,000通貨単位の取引が可能
・スプレッド0.2銭~
・高金利通貨のスワップポイントが高い
・口座開設と新規取引で最大50,000円キャッシュバック
みんなのFXでは、同じ口座で自動売買サービス「みんなのシストレ」の利用が可能な点も特徴のひとつです。
おわりに
今回は、「ちょうどいい」という視点から証券会社・FX取扱業者を8社セレクトしました。
どちらのジャンルとも、主に取引コストや各種キャンペーンの工夫で差別化を図っていますが、私の考える会社選びのポイントはただ1つ「使い勝手」です。
手数料がいくらか節約できても、持っている口座のツールとの相性が合わないと、最終的には違うところの口座を作ることになります。
ここで紹介した8社に限らず、証券会社やFX取扱業者は通常、口座開設や口座維持に費用はかかりません。
会社選びに悩む時間は投資の分析に回すのがベターですから、「迷ったら開設、ダメなら移動」のスタンスをオススメしたいと思います。